
娘と結婚を考える
それも、本人ではなく、母親が心配し始めるのです。
学校を出たばかりの時は結婚などまだ先のことだと考えていた娘でも、30を過ぎると、結婚できないのではないかと不安になることでしょう。
それも、本人ではなく、母親が心配し始めるのです。
結婚できないからと言って、何か問題になるわけではありませんから、必要以上に心配しなくていいでしょう。
結婚できない娘を心配するのは母親であり、父親はそのようなことは考えません。
もちろん、娘には幸せになってもらいたいと思っていますが、いい相手に巡り合えなければ結婚まで行きつかないのは仕方ありません。
それは娘が自分で選んだ道でしょう。
母親が速く結婚してもらいたいと、いろいろなことを考えても結果的には無駄な努力です。
親から言われて結婚するなら、もっと前に自分から結婚する相手を見つけているはずです。
結婚できない娘本人に問題があるのではなく、周りの環境が影響しているケースも少なくありません。
例えば、父親のことを一番素敵な男性だと思っている場合、彼女と結婚したいと思っている男性にとってはかなりハードルが高いと感じられるでしょう。
人生経験豊富な父親と比べられたら見劣りしてしまうことは避けられないからです。
そのうちにお互いの熱が冷めてしまいます。
それから、母親と娘が姉妹のように仲が良いケースです。
この場合も、母娘の間に男性が入り込むスペースがありません。
気持ちの上で、乗り越えられない壁を感じるのでしょう。
結婚できない娘を持つ親は、このような状況を理解しているわけではありません。
知らないうちに壁を作ってしまうのです。
女性の結婚年齢は高くなりましたが、それを素直に受け入れられない親が少なくありません。
周りの人と関係なく、自分の娘は若い時に結婚して、幸せな生活を送ってくれると勝手に期待してしまうのです。
その期待が娘にとっては重荷となります。
時には親子でけんかをしてしまうことでしょう。
現代でも結婚は当人同士ではなく、家と家との付き合いだと思っている人が少なくありません。
娘の結婚を祝いたい気持ちがありながら、それを妨げようとする相反した気持ちが働くのです。
そして、そのことを自覚していない点が、大きな問題となります。
親にとって娘はいつまでも子どもなのでしょう。